実験精神とクラフトマンシップが織りなす独自の世界観
こんにちは、ファッション愛好家の皆さん。今回は日本が世界に誇るブランド「TOGA(トーガ)」をご紹介します。実験的なデザインと伝統的な技術の融合、そして独自の美学で国内外のファッションシーンに革新をもたらし続けるTOGAの魅力に迫ります。
創設者格言:古田泰子の哲学

「私は服を通じて新しい女性像を提案したい。自分の価値観や生き方に自信を持ち、既成概念に捉われない強さと繊細さを併せ持った女性のために。」 – 古田泰子
TOGAの創設者である古田泰子は、1997年に渡英し、セントラル・セント・マーチンズで学んだ後、自身のブランドTOGAを立ち上げました。彼女のデザイン哲学は、「実験精神と伝統的な技術の融合」そして「対極的な要素のバランス」を核としており、常に新しい美意識の可能性を追求し続けています。
「服は単なる衣服ではなく、着る人の内面やアイデンティティを表現するための道具です。だからこそ、予測不可能で実験的であっても、着る人の強さや個性を引き出すものでなければならない。」
古田のクリエイションは、一見相反する要素—ウエスタンと和風、マスキュリンとフェミニン、ストリートとクチュール—を独自の視点で融合させることで、予測不可能でありながらも強い説得力を持つコレクションを生み出しています。実験的であると同時に着用可能であること、挑戦的でありながらも美しさを失わないこと、そのバランス感覚こそがTOGAの大きな魅力となっています。
ブランド沿革:TOGAの歩み
年 | 出来事 |
---|---|
1997年 | 古田泰子がロンドンのセントラル・セント・マーチンズに留学 |
2000年 | 帰国後、「TOGA」設立 |
2001年 | 東京コレクションでデビュー |
2005年 | 初の旗艦店「TOGA」を東京・代官山にオープン |
2006年 | セカンドライン「TOGA ARCHIVES」を展開開始 |
2008年 | メンズライン「TOGA VIRILIS」をスタート |
2012年 | ロンドンファッションウィークでのショー発表を開始 |
2015年 | ユニクロとのコラボレーション「TOGA×UNIQLO」発表 |
2018年 | ブランド設立18周年記念展「TOGA EXHIBITION」を開催 |
2021年 | 二度目のユニクロとのコラボレーションが国際的に大ヒット |
2023年 | ブランド設立から23年を迎え、グローバルな展開をさらに強化 |
ブランドの誕生と初期の展開
TOGAの歴史は、創設者の古田泰子がロンドンのセントラル・セント・マーチンズに留学した1997年に遡ります。イギリスのファッション教育と文化に触れた古田は、伝統と実験の両立という自身の美学を形成。2000年に帰国後、「TOGA」を設立し、翌2001年には東京コレクションでデビューを果たしました。
ブランド名の「TOGA」は、古代ギリシャ・ローマの衣服に由来し、「時代を超えた普遍的な衣服」という意味が込められています。設立当初から、古田は伝統的な服作りの技術と前衛的なデザインアプローチを組み合わせ、独自の美学を追求。西洋と東洋、過去と未来、男性的要素と女性的要素など、相反する概念を融合させる実験的なアプローチは、日本のファッションシーンに新しい風を吹き込みました。
ブランドの成長と多角的展開
2005年には東京・代官山に初の旗艦店をオープンし、日本国内での地位を確立。翌2006年にはよりアクセシブルなセカンドライン「TOGA ARCHIVES」を立ち上げ、幅広い層へのアプローチを開始します。2008年にはメンズライン「TOGA VIRILIS」をスタートさせ、TOGAの世界観を男性向けにも展開。ブランドの多角的な成長が加速していきました。
特に重要な転機となったのが、2012年からのロンドンファッションウィークへの参加です。古田がかつて学んだロンドンでのショー発表は、国際的な認知度を大きく高め、欧米のセレクトショップでの取り扱いも拡大。日本発のブランドでありながら、国際的な視点と普遍的な魅力を持つブランドとしての立ち位置を確立していきました。
コラボレーションと国際的評価
2015年と2021年に実施されたユニクロとのコラボレーション「TOGA×UNIQLO」は、TOGAの実験的なデザイン要素をより手頃な価格帯で提供するという画期的な試みでした。特に2021年のコレクションは国際的な大ヒットとなり、TOGAの名を世界中のより広い層に知らしめる機会となりました。
また、2018年には設立18周年を記念した展覧会「TOGA EXHIBITION」を開催。過去のアーカイブを振り返りながらも未来への新たなビジョンを示すこの展示は、TOGAというブランドが単なるファッションを超えた文化的な存在へと進化していることを示す機会となりました。
現在と未来
2023年、ブランド設立から23年を迎えたTOGAは、日本を代表する国際的なファッションブランドとしての地位を確立しています。古田泰子の実験精神と独自の美学は変わることなく、各シーズンの新たな挑戦を通じて進化を続けています。特に近年は、サステナビリティへの取り組みや伝統工芸とのコラボレーションなど、時代の要請に応えながらも独自の視点を失わない姿勢が高く評価されています。
また、日本とロンドンを拠点としたグローバルな活動を強化し、アジア、欧米の枠を超えた普遍的なファッションブランドとしての展開を進めています。伝統と革新、東洋と西洋、実験性と商業性のバランスを絶妙に保ちながら、TOGAは今後も独自の世界観で私たちを魅了し続けるでしょう。
ブランドライン:TOGAの多様な表現
TOGA
TOGAの中核をなすメインコレクション。古田泰子による最も実験的かつクリエイティブな表現の場となっています。素材や技術への深い探求、予測不可能なシルエットや組み合わせを特徴とし、ファッションの新たな可能性を追求。ウエスタンテイストを和の要素と融合させたり、アンティークのディテールを現代的に再解釈したりする独自のアプローチは、国際的なファッションシーンでも高く評価されています。パリスやロンドンでのコレクション発表を通じて、TOGAの最も純粋な美学を表現するラインです。
TOGA ARCHIVES
2006年にスタートしたセカンドライン。メインラインのコンセプトやエッセンスをより日常的に着用しやすいデザインで再解釈したコレクションです。TOGAの特徴的なディテールや素材使いはそのままに、よりアクセシブルなプライスポイントとシルエットで展開。メインラインで過去に発表された象徴的なデザイン要素をアーカイブから引用し、現代的にアップデートすることも特徴の一つです。実験的であるとともに実用的であるというTOGAの哲学が、最も広いオーディエンスに届けられるラインとなっています。
TOGA VIRILIS
2008年に始動したメンズライン。TOGAの女性らしさと男性らしさの境界を曖昧にするアプローチが、男性向けウェアとしてより純粋に表現されています。クラシックなメンズウェアのパターンやディテールに、予想外の素材やカッティング、装飾を取り入れることで、従来の男性性の概念を拡張。ウエスタンシャツやワークウェアといった伝統的な男性服のアーカイブを独自の視点で再解釈し、性別にとらわれない現代的な服のあり方を提案しています。TOGAの実験精神を男性向けウェアという文脈で展開する重要なラインです。
TOGA PULLA
TOGAのシューズとアクセサリーに特化したライン。特にウエスタンブーツをベースにした独創的なシューズデザインで知られています。伝統的なブーツデザインに、メタルバックルや特殊な素材、意外性のあるカラーリングを組み合わせることで、クラシックとアヴァンギャルドが融合した独自の世界観を表現。シューズだけでなく、独特な金属ディテールを特徴とするジュエリーやバッグなども展開し、TOGAの世界観を足元からコンプリートするためのラインとなっています。そのユニークなデザインは単体でも強いアイデンティティを持ち、多くのファンを獲得しています。
代表的なアイテムと特徴
TOGAには多くの象徴的なアイテムがありますが、特に代表的なものとして以下が挙げられます:
アイテム | 特徴 |
---|---|
バックル付きウエスタンブーツ | TOGA PULLAを代表する象徴的なアイテム。伝統的なウエスタンブーツをベースに、複数のメタルバックルやカッティングの工夫を加えた独創的なデザインが特徴です。クラシックなフォルムを保ちながらも、サイドのバックルディテールやポインテッドトゥの洗練されたシルエットにより、エッジィでありながらも機能的な一足に仕上げられています。レザーの質感や色使い、メタルパーツの配置にもこだわり、シンプルなスタイリングのアクセントとしても、ステートメントピースとしても活躍する多様性を持っています。シーズンごとに素材や色、バックルのデザインなどにバリエーションが加えられ、コレクターアイテムとしても人気を博しています。 |
プリーツディテールブラウス | TOGAのレディースウェアを象徴する代表的なアイテムの一つ。クラシックなブラウスの形状をベースに、意外性のあるプリーツディテールや特殊な生地使い、非対称なカッティングを施したデザインが特徴です。特に襟元や袖、背面などにあしらわれる繊細なプリーツワークは、クラシカルな要素とモダンなデザイン感覚が融合したTOGAらしい表現となっています。上質なシルクやコットン、時には意外性のある素材を用い、一見シンプルながらも、着用すると動きに合わせて表情が変わるような立体的な設計も魅力。オフィススタイルからフォーマルな場まで幅広く活躍する汎用性と、どこかに必ず潜むTOGAらしい意外性のバランスが絶妙です。 |
再構築ウエスタンシャツ | TOGA VIRILISを代表するアイテムで、伝統的なウエスタンシャツを独自の視点で再解釈したデザインが特徴。クラシックなウエスタンシャツの要素—ヨーク、スナップボタン、ポケットディテール—を保持しながらも、異素材の組み合わせやカッティングの変更、予想外の装飾などによって全く新しい表情を与えています。例えば、フロントとバックで異なる素材を使用したり、袖や襟の一部に別素材を取り入れたり、サイドにプリーツを挿入したりと、様々な実験的アプローチで唯一無二の一着に仕上げています。男性的なウエスタンの要素と繊細なディテールワークの対比が、TOGAならではの複層的な美意識を表現しています。 |
ハイブリッドスカート | 複数のスカートタイプや素材を一つのガーメントに融合させたTOGAの代表的アイテム。例えば、プリーツスカートとペンシルスカートの要素を組み合わせたり、フロントとバックで全く異なるデザインを採用したり、異なる丈や素材を重ね合わせたりと、従来のスカートの概念を拡張する試みが特徴です。一見ミスマッチに思える要素も、TOGAの緻密な設計により調和のとれた一着となり、着用する角度や動きによって異なる表情を見せる奥深さを持っています。相反する要素—フォーマルとカジュアル、構築的とフローイング、レトロとモダン—を融合させることで、着る人の個性や着こなしによって様々な解釈が可能な、開かれたデザインとなっています。 |
メタルアクセサリー | TOGA PULLAで展開される特徴的なメタルアクセサリーは、ブランドのアイデンティティを強く表現するアイテム。ウエスタンテイストをベースにしながらも、現代的で都会的な解釈を加えた独自のデザイン言語で展開されています。特にイヤーカフやチョーカー、ブレスレットなどに用いられる特徴的なメタルパーツは、TOGAのアイコン的存在となっています。シルバーやゴールドの質感を活かしたミニマルなデザインながらも、フォルムや配置の工夫によって強いインパクトを持ち、シンプルなスタイリングに一点投入するだけで、TOGAらしい世界観を演出できる効果があります。職人による丁寧な仕上げとモダンなデザインの融合は、アクセサリーデザインにおけるTOGAの強みを示しています。 |
ユニクロコラボレーション
TOGAの世界観をグローバルに拡げる取り組み
2015年と2021年に実施されたユニクロとのコラボレーション「TOGA×UNIQLO」は、TOGAの実験的なデザイン要素を手頃な価格で世界中に届けるという画期的な試みでした。特に2021年のコレクションは、世界的な大ヒットとなり、TOGAの認知度を大きく向上させました。
このコラボレーションでは、TOGAの象徴的なデザイン要素—プリーツディテール、ハイブリッドな構造、ウエスタンのモチーフなど—をユニクロのベーシックなアイテムに融合。プリーツのあしらわれたブラウスやエプロンディテールのスカート、ウエスタン調のディテールが施されたジャケットなど、TOGAの世界観をそのままに、より多くの人々がアクセスできる形で提供しました。
古田泰子は「より多くの人にTOGAのデザインを楽しんでほしい」という思いからこのコラボレーションに臨み、妥協のない姿勢でデザインに取り組みました。結果として生まれたコレクションは、ファストファッションとデザイナーブランドのコラボレーションの新たな可能性を示す成功例として、国際的なファッション業界からも高い評価を受けています。
ブランド愛用者:TOGAを愛する人々
TOGAは、その独創的なデザインと普遍的な魅力で、様々な分野で活躍するクリエイティブな人々から支持されています。特に、自分自身のスタイルや個性を大切にする、ファッションに対して独自の視点を持つ人々からの評価が高いのが特徴です。
ミュージシャン・アーティスト
- 椎名林檎 – ステージ衣装としても愛用
- Björk – コンサートやMVでも着用
- 大比良瑞希 – インタビューでもTOGAへの愛を語る
- MIA – プライベートでも愛用
俳優・モデル
- 蒼井優 – 多くの公の場でTOGAを着用
- Chloë Sevigny – 長年のファンとして知られる
- 水原希子 – インスタグラムでもTOGA着用多数
- Tilda Swinton – 国際的な場でも着用