ヴィンテージの知見から生まれた現代ストリートの革新
こんにちは、ファッション愛好家の皆さん。今日は日本のストリートカルチャーを代表するブランド「F-LAGSTUF-F(フラグスタフ)」について深掘りしていきます。アメリカンヴィンテージへの深い造詣と現代的解釈が融合した独自のスタイルで、国内外から高い評価を受けているブランドの魅力に迫ります。
創設者格言:村山靖行の美学

「ヴィンテージの良さを知っているからこそ、現代的な解釈で新しい価値を生み出したい。懐古主義ではなく、過去から学び、未来へ繋げることが大切だと思っています。」 – 村山靖行
F-LAGSTUF-Fの創設者である村山靖行氏は、原宿の名店BerBerJin(ベルベルジン)でトップバイヤーとして長年活躍した経歴を持ちます。アメリカ各地での買い付け経験を通して培った、ヴィンテージアイテムへの深い知識と鋭い審美眼が、ブランドの基盤となっています。
「ファッションは着る人が主役。服はあくまでも人生を楽しむためのツールであり、自分らしさを表現するための手段です。難しく考えず、直感的に心が動くものを選んでほしい。」
村山氏は、ファッションへの敷居を下げながらも、品質やデザイン性に妥協しない姿勢を貫いています。彼のデザインは、アメリカンカジュアルの要素と日本的な繊細さが融合した、ストリートウェアの新たな解釈として多くのファンを獲得しています。
ブランド沿革:F-LAGSTUF-Fの歩み
年 | 出来事 |
---|---|
2014年 | 村山靖行がBerBerJinのバイヤー経験を活かし、F-LAGSTUF-Fを設立 |
2015年 | 初のコレクション発表。独自のグラフィックと素材使いが話題に |
2017年 | 代官山に初の旗艦店「THE PARK・ING GINZA」をオープン |
2018年 | Converse, Reebok, New Eraなど国際的ブランドとのコラボレーションを開始 |
2019年 | パリコレクションに初出展。国際的な評価を獲得 |
2021年 | アーティストやミュージシャンとのコラボレーションプロジェクトを拡大 |
2023年 | ZOZO傘下のyutoriが事業譲受。新体制での運営開始 |
2024年 | 新ディレクション体制下での初コレクション発表。ブランドDNAを継承しつつ新たな展開 |
BerBerJinからブランド設立へ
F-LAGSTUF-Fの物語は、創設者の村山靖行氏が原宿の名店BerBerJin(ベルベルジン)でトップバイヤーとして活躍していた時代に遡ります。アメリカ各地を飛び回り、ヴィンテージアイテムの買い付けを行っていた村山氏は、古着の持つ魅力と現代のファッションとの間に新たな可能性を見出していました。長年の経験で培った目利き力と、ストリートカルチャーへの深い理解を武器に、2014年、自身のブランド「F-LAGSTUF-F」を立ち上げました。
ブランドコンセプトの確立
ブランド名の「F-LAGSTUF-F」は、「Flag(旗)」と「Stuff(もの、素材)」を組み合わせた造語で、「自分の旗印となるもの」という意味が込められています。設立当初から、ヴィンテージアイテムへのリスペクトを基盤としながらも、現代的な解釈と独自の審美眼で再構築するというコンセプトを明確に打ち出しました。特に、アメリカンカジュアルやミリタリー、ワークウェアといった要素を取り入れながらも、日本的な繊細さやディテールへのこだわりが特徴となっています。
初期の成功と展開
2015年の初コレクション発表以降、F-LAGSTUF-Fは急速に支持を集めました。特に、村山氏がヴィンテージアイテムから着想を得た独自のグラフィックデザインや、素材の組み合わせは多くのファッション愛好家から注目を集めました。日本国内のセレクトショップでの取り扱いが拡大する中、2017年には代官山に初の旗艦店「THE PARK・ING GINZA」をオープン。ブランドの世界観を体現する空間として、多くのファンの支持を集めました。
国際的なコラボレーションとグローバル展開
2018年頃からは、Converse、Reebok、New Eraといった国際的なブランドとのコラボレーションを次々と実現。ヴィンテージへの造詣の深さと現代的な解釈が評価され、グローバルな注目を集めるようになりました。2019年にはパリコレクションに初出展し、インターナショナルなファッションシーンでも存在感を示すようになります。日本のストリートブランドでありながら、国際的なファッションシーンでも通用する普遍的な魅力を持つブランドとしての地位を確立しました。
アーティスティックなコラボレーション
2021年以降は、音楽やアート、映画など様々なクリエイティブ分野とのコラボレーションを積極的に展開。村山氏の幅広い文化的素養と人脈を活かし、単なるファッションブランドの枠を超えた文化的プロジェクトとしての側面も強めていきました。特に、日本の若手アーティストや音楽家とのプロジェクトは、ブランドの文化的な深みを増す重要な取り組みとなっています。
ZOZO傘下へ:新たなフェーズ
2023年、F-LAGSTUF-Fは大きな転機を迎えます。ファッションEC大手ZOZOの傘下企業であるyutoriが事業を譲受し、新体制での運営がスタートしました。この移行により、ブランドの更なる成長と安定した事業基盤の構築が期待されています。村山氏の創設したブランドDNAを継承しつつも、より多くの人々にリーチする可能性が広がった新たなフェーズに入っています。
新体制下での展開
2024年には、yutori運営下での初となるコレクションが発表されました。ブランドの核となるDNAを維持しながらも、より広いオーディエンスに向けた展開や、サステナビリティへの取り組み強化など、新たな試みも始まっています。ZOZOグループが持つ流通力やテクノロジーを活かしつつ、F-LAGSTUF-Fの独自性を守りながら発展させるという挑戦が続いています。
ブランドライン:F-LAGSTUF-Fのコレクション
メインコレクション
ヴィンテージアメリカンカジュアルにインスパイアされながらも、現代的な解釈を加えたウェアラブルなアイテムが中心。特にグラフィックTシャツ、スウェット、ワークジャケット、デニムアイテムなどが人気です。ヴィンテージの要素を取り入れながらも、シルエットや素材感は現代的にアップデートされており、古着愛好家からモードファッション好きまで幅広い層に支持されています。
F/CE.(エフシーイー)コラボライン
機能性に特化したアウトドアブランドF/CE.とのコラボレーションライン。F-LAGSTUF-Fのデザイン美学と、F/CE.の高機能素材や技術的なノウハウを融合させた実用的かつスタイリッシュなアイテムを展開。特にバックパックやジャケットなど、タウンユースとアウトドアの境界を曖昧にするアイテムが特徴です。
アートコラボレーションシリーズ
様々なアーティストとコラボレーションした限定シリーズ。グラフィックアート、写真、イラストなど多様な表現を取り入れたTシャツやフーディ、アクセサリーなどを展開しています。単なるファッションアイテムを超えた文化的なプロジェクトとして、コレクターからの評価も高いシリーズです。毎回異なるアーティストとのコラボレーションにより、新鮮な驚きと創造性を提供し続けています。
コラボレーションライン
コラボレーション | 年 | 特徴 |
---|---|---|
Converse | 2018年 | ヴィンテージバスケットボールからインスピレーションを得たオールスターのリデザイン。独自のグラフィックと配色が特徴。 |
Reebok | 2019年 | クラシックなReebokモデルを現代的に解釈。アーカイブモデルへのリスペクトと革新的なディテールの融合。 |
New Era | 2020年 | アメリカンスポーツの象徴であるNEW ERAキャップにF-LAGSTUF-Fのグラフィック要素を加えた限定モデル。 |
BEAMS | 2021年 | 日本を代表するセレクトショップBEAMSとのカプセルコレクション。日本的な感性とアメリカンカジュアルの融合。 |
東京藝術大学 | 2022年 | 美術学生とのコラボレーションプロジェクト。次世代アーティストの表現とファッションの新しい関係を模索。 |
ヴィンテージリワークライン
アップサイクルプロジェクト
村山氏のヴィンテージに対する深い知識を活かした特別ライン。実際のヴィンテージアイテムを解体・再構築し、現代的な解釈で蘇らせるプロジェクトです。一点ものの希少性と、オリジナルアイテムが持つ歴史を尊重しながらも、新たな価値を創造するこのラインは、サステナビリティの観点からも注目されています。ZOZO傘下となった現在も、限定的に展開されるプレミアムラインとして継続しています。
価格帯:F-LAGSTUF-Fの投資価値
新品平均価格
F-LAGSTUF-Fの製品は、ブランドコンセプトとクオリティを考慮すると、比較的リーズナブルな価格設定が特徴です。高すぎず低すぎない、ストリートブランドとしてアクセスしやすい価格帯を維持しています。
アイテム | 価格帯 |
---|---|
Tシャツ | ¥7,000〜¥12,000 |
スウェット/フーディ | ¥14,000〜¥22,000 |
シャツ | ¥16,000〜¥24,000 |
パンツ | ¥18,000〜¥28,000 |
ジャケット/アウター | ¥28,000〜¥58,000 |
コラボレーションアイテム | ¥10,000〜¥65,000 |
ヴィンテージリワーク | ¥35,000〜¥120,000 |
購入ルート:公式オンラインショップ、ZOZOTOWN、取扱セレクトショップ(BEAMS、UNITED ARROWS & SONS、BEAUTY & YOUTH、GR8など)
中古平均価格
F-LAGSTUF-Fの製品は、特に限定コラボレーションアイテムやヴィンテージリワークシリーズについては、中古市場での価値が上昇する傾向があります。一方で、レギュラーアイテムはアクセスしやすい価格帯を維持しています。
プラットフォーム | 価格帯(新品価格比) | 特徴 |
---|---|---|
メルカリ | 50〜90% | レギュラーアイテムは比較的安価で流通。限定コラボは高値の傾向 |
ヤフオク | 60〜120% | 希少アイテムは新品価格を上回ることも。初期のアイテムは特に高騰傾向 |
RAGTAG/セカンドストリート | 65〜85% | 状態が保証された中古が流通。プロのバイヤー厳選のため価格も安定 |
Grailed(海外) | 70〜150% | 海外ではさらに希少価値が高く、特に限定コラボはプレミア価格に |
中古購入の注意点:
- 2016年以前の初期アイテムは現在ではかなり希少で、コレクターズアイテムとして高値がつくことも
- 人気コラボレーションアイテム(特にConverse、Reebok)は発売当初から高い人気で、中古市場でも価格が高騰する傾向あり
- ヴィンテージリワークラインは一点物のため、状態に関わらず希少性から高値で取引されることが多い
- ZOZO傘下となった2023年以降のアイテムは生産数が増加したため、レギュラーアイテムの中古価格は比較的安定している