kolor徹底解説:「私にとってファッションとは、日常に他にはない特別なワクワク感をもたらすものであるべきです。素材と色彩の新しい組み合わせから生まれる驚きを常に追求しています。」 – 阿部潤一

Japan

実験的な素材と色彩で描く新時代のモード

こんにちは、ファッション愛好家の皆さん。今回は日本発のブランド「kolor(カラー)」をご紹介します。高い技術力と斬新な発想で素材と色彩の可能性を追求し、日本のモード界を牽引するkolorの魅力に迫ります。

創設者格言:阿部潤一の哲学

「私にとってファッションとは、日常に他にはない特別なワクワク感をもたらすものであるべきです。素材と色彩の新しい組み合わせから生まれる驚きを常に追求しています。」 – 阿部潤一

kolorの創設者である阿部潤一は、文化服装学院卒業後、コム デ ギャルソンでパタンナーとしての経験を積み、その後自身のブランドを立ち上げました。彼の服作りの根底には、確かな技術力と実験精神があります。従来の常識にとらわれない素材の組み合わせや、独自の色彩感覚による新しい美しさの創造を追求しています。

「テクニックだけでは服は完成しない。感情や直感も大切にしています。でも、その感情を形にするには確かな技術が必要です。その両方のバランスを常に考えています。」

阿部氏にとっての服作りは、テクニックと直感のバランスが重要です。パタンナーとしての経験を生かした高度な構築技術と、感覚的な色彩や素材の選択を融合させることで、理知的でありながらも感情に訴えかける服を生み出しています。また、常に新しい表現を模索する姿勢は、シーズンごとに進化を続けるコレクションにも表れています。

ブランド沿革:kolorの歩み

出来事
2004年阿部潤一がkolorを設立
2005年初のメンズコレクションを発表
2009年東京コレクションでのランウェイデビュー
2010年レディースラインの展開を開始
2012年パリコレクションでの発表を開始
2014年アディダスとのコラボレーション「adidas × kolor」開始
2016年ニューヨークに初の海外ショールームをオープン
2018年創立15周年を記念したスペシャルコレクションを発表
2020年パンデミック下でデジタルプレゼンテーションを展開
2022年サステナブルな素材研究を強化したコレクションを発表

ブランドの誕生と初期の展開

kolorは2004年、コム デ ギャルソンでパタンナーとして経験を積んだ阿部潤一によって設立されました。ブランド名の「kolor」は「色」を意味する英単語「color」にちなんでいますが、敢えて「k」の綴りを用いることで独自性を表現しています。設立当初から、パタンナーとしての技術力を背景に、素材の組み合わせや構造的なデザインに新しい解釈を加えたメンズウェアを中心に展開。2005年に発表された初のコレクションは、その技術力と独創性で業界関係者から大きな注目を集めました。

進化と国際的な認知

2009年の東京コレクションデビューは、kolorが日本のファッションシーンにおける重要なプレイヤーとなったことを示す転機となりました。続く2010年にはレディースラインの展開を開始し、メンズウェアで培った技術と感性を女性向けのデザインにも応用。2012年からはパリコレクションでの発表を開始し、その革新的なアプローチと高い完成度で国際的な評価を獲得していきました。様々な素材を組み合わせた複雑な構造や、独特の色彩感覚によるデザインは、グローバルなファッション界でも独自のポジションを確立するのに貢献しました。

コラボレーションと拡大

2014年に始まったアディダスとのコラボレーション「adidas × kolor」は、kolorのデザイン美学をスポーツウェアに取り入れた画期的なプロジェクトとなりました。機能性と独自の色彩感覚、素材使いを融合させたこのコレクションは、ファッションとスポーツの境界を曖昧にする先駆的な取り組みとして高い評価を受けました。また、2016年にはニューヨークに初の海外ショールームをオープンし、国際的なビジネス展開をさらに強化。欧米のセレクトショップでの取り扱いも拡大し、グローバルブランドとしての地位を確立していきました。

近年の展開と未来への視点

2018年に創立15周年を迎えたkolorは、過去のアーカイブを再解釈しつつ、新たな素材研究や技術革新を取り入れたスペシャルコレクションを発表。2020年のパンデミック以降も、デジタルプレゼンテーションを活用するなど柔軟に対応しながら、その創造性を発揮し続けています。2022年のコレクションでは、サステナブルな素材研究を強化し、環境への配慮と創造性の両立を模索するなど、未来を見据えた取り組みも進めています。常に新しい表現を追求しながらも、確かな技術に裏打ちされたものづくりの姿勢は、ブランド設立から変わることなく継続されています。

技術と実験精神

kolorを語る上で欠かせないのが、その高度な技術力と実験精神です。阿部潤一のパタンナーとしてのバックグラウンドは、複雑な構造のガーメントや革新的なシルエットを実現する基盤となっています。また、一つの素材にとどまらず、異なる質感や特性を持つ素材を組み合わせることで新しい表現を追求する姿勢は、kolorの最大の特徴と言えるでしょう。例えば、スポーツウェアの機能素材と伝統的なテーラリング素材の融合や、デジタルプリントと手作業による加工の組み合わせなど、常識にとらわれない発想が、唯一無二の存在感を持つ服を生み出しています。このような技術と創造性のバランスが、kolorが国際的に評価される理由の一つとなっています。

ブランドライン:kolorのコレクション

kolor メンズライン

kolorのメンズラインは、従来のメンズウェアのカテゴリーを超えた自由な発想と高度な技術が融合したコレクションです。素材の組み合わせや構造的な工夫による独創的なデザインが特徴で、テーラードジャケットやシャツといった定番アイテムも、独自の解釈で再構築されています。カジュアルとフォーマルの境界を曖昧にし、様々なスタイリングの可能性を提供するアイテムが揃います。パタンナーとしての技術を背景に、着心地と見た目のバランスを追求した設計も魅力の一つです。

kolor レディースライン

2010年に始まったレディースラインは、メンズラインで培われた素材へのこだわりと構造的アプローチを、女性のシルエットに合わせて再解釈したコレクションです。女性らしさを強調するのではなく、知的で洗練された印象を与えるデザインが特徴。メンズラインと同様に異素材の組み合わせや色彩のコントラストを活かした表現が多く見られますが、より繊細なディテールや女性の体型に配慮したパターンが採用されています。ドレスからカジュアルウェアまで幅広いアイテムが展開されています。

代表的なアイテムと特徴

kolorには多くの特徴的なアイテムがありますが、特に代表的なアプローチとして以下が挙げられます:

アプローチ特徴
ハイブリッドジャケットkolorを象徴するアプローチの一つが、異なる素材や機能を組み合わせたハイブリッドジャケットです。例えば、フロントはクラシックなウールジャケットでありながら、バックはテクニカルナイロン素材を用いたり、一着の中で異なるテーラリング技術や素材を組み合わせたりするデザインが特徴的。視点や動きによって印象が変わる多面的な表情を持つアイテムとして、コアなファンから高い支持を得ています。
マテリアルミックスニット異なる織り方や素材を一つのニットアイテムに組み合わせた独創的なデザインが特徴のシリーズ。技術的に困難とされる異素材の接合や、通常は組み合わせない糸の混合などに挑戦し、見た目の面白さだけでなく、着心地や機能性も考慮した高度な設計がなされています。一見するとシンプルなアイテムにも見えますが、着用すると他にはない存在感と快適さを実感できる、kolorの技術力を象徴するアイテムです。
アシンメトリーデザイン左右非対称のデザインや、予想外の場所に配置されたディテールなど、従来の服の概念を覆すアシンメトリーな要素を取り入れたアイテムも多く展開。単なる視覚的な面白さだけでなく、着用時の体の動きや見える角度を考慮した計算された非対称性が特徴です。これらは、パタンナーとしての確かな技術があってこそ実現できるデザインであり、kolorの強みが最も発揮されている分野とも言えます。
テクニカルボトムススポーツウェアやミリタリーウェアの機能的要素を取り入れながらも、モード感覚を失わないパンツやスカートのシリーズ。例えば、クラシカルなウールパンツにドローコードや機能的なポケットを組み込んだり、複数のパンツを解体して再構築したようなデザインが特徴的です。快適な着用感と洗練された見た目を両立させた設計で、kolorらしい実験精神と実用性のバランスを表現しています。
レイヤードドレスレディースラインを代表するアイテムの一つが、複数の素材やレイヤーを組み合わせたドレスシリーズです。表層の透け感のある素材と内側の色鮮やかな素材のコントラストや、異なる長さや形状のレイヤーを重ねることで生まれる立体的なシルエットが特徴。動きに応じて変化する表情や、光の当たり方によって異なる印象を与える設計は、kolorの色彩感覚と構造的思考を体現しています。

adidas × kolor

機能性とデザインの革新的融合

2014年から始まった「adidas × kolor」は、スポーツウェアとファッションの境界を越えた革新的なコラボレーションです。アディダスの最先端の機能素材と技術に、kolorの色彩感覚と構造的デザインを融合させた、これまでにないスポーツウェアを提案しています。鮮やかな色彩のブロッキングや、複数の素材を組み合わせた構造的なアプローチは、パフォーマンスウェアにモード感覚をもたらし、スポーツウェアの新しい可能性を切り開きました。

ランニングウェアやトレーニングウェアを中心としたこのコレクションは、実際のスポーツシーンでの機能性を損なうことなく、日常着としてもスタイリッシュに着用できるデザイン性を実現。kolorの実験精神とアディダスの技術開発力の相乗効果により、両ブランドのファンだけでなく、これまでスポーツウェアに興味がなかった層にもアピールする、新しいカテゴリーの創出に成功しました。このコラボレーションは、ファッションとスポーツの融合という現代のトレンドを先取りした先駆的な取り組みとしても評価されています。

ブランド愛用者:kolorを愛する人々

kolorは派手なマーケティングよりも製品そのものの品質とデザイン性で評価を得てきたブランドですが、その実験的かつ洗練されたスタイルは、特にクリエイティブな分野で活躍する人々や、ファッションに詳しい目を持つ人々から強い支持を受けています。

ミュージシャン・アーティスト

  • 小袋成彬 – ステージ衣装としても愛用
  • 常田大希(King Gnu)– インタビューでも言及
  • 坂本慎太郎 – プライベートでも着用
  • 大比良瑞希 – ファッション誌での着用も

俳優・モデル

  • 菅田将暉 – プライベートのワードローブに
  • 野田洋次郎 – ライブや私生活で着用
  • 柄本佑 – インタビューやプロモーションで
  • 岡本圭人 – ファッション誌での着用も

クリエイター・デザイナー

  • 佐々木宏(アートディレクター)– 私物として愛用
  • 鈴木親(BEAMS創業者)– 早くから支持
  • 高橋盾(UNDERCOVER)– デザイナー仲間として支持
  • 森山大道(写真家)– インタビューでも言及

国際的な愛用者

GLOBAL

日本国内だけでなく、国際的にもkolorの支持者は増えています。例えば、ミュージシャンのPharrell Williamsは、「adidas × kolor」のコレクションを愛用していることで知られ、その革新的なデザインと機能性を評価していると言われています。また、俳優のRyan Goslingも、プライベートでkolorのアイテムを着用している姿が目撃されており、国際的なスターの間でも支持が広がっています。

ファッション業界内では、『GQ』や『VOGUE』などの国際的なファッション誌のエディターやスタイリストたちからも高い評価を受けています。特に、素材の組み合わせや構造的なアプローチは、ファッションの専門家からも技術的な観点で称賛されることが多く、その評価が一般消費者への認知拡大にもつながっています。

また、kolorのファンの特徴として、単に流行を追うのではなく、服の構造や素材、作りの良さを理解し、長く愛用するファッション愛好家が多いことが挙げられます。SNSやファッションフォーラムでは、kolorの服の経年変化や様々なスタイリングを共有するコミュニティも活発で、熱心なファン層の存在がブランドの安定した成長を支えています。

ファッション業界からの評価

kolorに対するファッション業界からの評価も非常に高く、特にその技術力と革新性に対しての評価が顕著です。例えば、日本を代表するセレクトショップ「BEAMS」では早くからkolorを取り扱い、その価値を認めていました。また、『POPEYE』や『SWITCH』などのファッション誌も、kolorの実験的なアプローチを特集し、日本のモードシーンにおける重要なプレイヤーとして位置づけています。

国際的には、パリコレクションでの評価も高く、『WWD』や『Business of Fashion』などの業界メディアでも、技術的な完成度と創造性のバランスが取れたブランドとして評価されています。このように、ファッション専門家からの評価が、kolorの確固たるポジションを確立するのに重要な役割を果たしてきました。

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